第99回ロシア語サロン報告

7月2日(日)午後2時から愛知民主会館3階のロシア語教室で第99回ロシア語サロンを開きました。

今回のゲストは田中アリョーナさんです。サンクトペテルブルク出身で子供の時に来日され、
その後ベルギーに過ごした経験もあり、日本の大学を卒業して、現在はロシア語、日本語、
英語を駆使しながら商社の営業職として働いておられます。たくさんの趣味を持つ彼女ですが
今回はその一つ「レトロファッション」についてロシア語で話していただきました。

女性のファッションは美しさとエレガンスを目指して、背景となる時代の影響を大きく
受けつつ変化してきました。彼女を惹きつけたレトロファッションの一つが19世紀後半の
イギリスのビクトリア朝のファッションです。この時代、まだスカートは長く、様々な
制約はありましたが、女性の繊細な美しさが強調されるファッションが流行しました。
また第一次世界大戦が終わるとそれまでのミリタリー調のファッションは一変して細い
ウエストを強調しふんわりしたスカートを履くスタイルが流行しました。

その後はそれまで女性の体を締め付けていた堅いコルセットは次第に姿を消して、社会で
活躍する女性が増えると共にスカートは短くなり、男性のようにジャケットを着てパンツを
履くスタイルも出現しました。アリョーナさんが特にお好きなのはディオールだそうで、
当時世界に衝撃を与えたのはウエストを絞り、ふんわりしたスカートにつばの広い帽子を
合わせるエレガントなスタイルです。

また花柄の生地や刺繍を使ったゆったりしたブラウスにスカートを合わせるプロヴァンス
風の装い、毛皮やロングブーツをアレンジしたロシア風のスタイルもお好きで、ご自分で
様々なファッションを着ていらっしゃる写真もたくさん見せていただきました。背が高くて
ほっそりした美しいアリョーナさんはモデルのようで写真も美しく、参加した10名は
うっとり。

最近ではますますファッションは変化して自由になり男女の壁も崩れてきていますが、
やはり彼女はエレガントなレトロファッションに惹かれているとのことでした。ご自分で
ドレスのデザインもされていて、いつか実際にドレスを作ってみたいそうです。彼女が
大ファンだという韓国のシャイニーというグループのビデオにインスピレーションを得て
デザインしたというドレスの絵も見せていただきました。このドレスに合わせるサング
ラスやバッグもデザインされていて、バッグはなんと「カセットテープ」をイメージした
ものでした。

彼女のお話や次々と見せてくださる写真に圧倒されてしまったようで質問も少なかった
のですが、ファッションの他に 三つの言葉がネイティブスピーカーレベルで話せるって
どんな感じなのか、という質問もありました。ある言葉を話す時には頭の中も瞬時にその
言葉に切り替わっているのだそうでした。ブログにも関連記事がありますのでご覧ください。

最後に記念写真を。

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