第30回ロシア語特別講座報告

9月11日(日)午後1時から愛知民主会館2階のホールで「第30回ロシア語特別講座」が開かれました。
年に一回開かれてきたこの講座ですが、このところ台風やコロナ渦で中止になっていたので、3年ぶり
の開催です。今回はこれまでのプログラムを一新、時間も従来の「午前10時から午後4時まで」から
午後の3時間だけに短縮しました。受講された方は全部で17名、(現役受講生は7名)、元受講生や
独学の方にも来ていただきました。

まず最初は山崎タチアナ先生による「ロシアの詩について」と題しての講演です。ロシア人は幼い時
から手遊びの歌や子供向けの詩に親しんで育ち、学校では詩を諳誦します。山崎先生はロシア人なら
誰も知っているプーシキンの詩「青銅の騎士」や有名なレールモントフの「黄色く色づき始めた麦が
波のように揺れる時」などの一節を例に挙げて詳しく解説し、何度も繰り返して朗読されます。
会場の受講生は最初はテキストを見ながら聞き、次はテキストを見ないで耳を澄ませ、韻を踏んだ
ロシア語を味わいます。残念ながら時間が足りなくなり、途中までしか聞くことができなかったの
ですが、これはロシア語講座の普段の授業ではなかなか聞くことに出来ない貴重なお話でした。

その後はレベル別に3グループに分かれて予習してきたテキストを朗読する練習です。自分では気が
付かない癖や発音などの修正やイントネーションなどをそれぞれ先生の指導で勉強しました。一番
人数の多かった中級クラスでは細かい指導やひとりずつの朗読のチェックなどをするには少し時間が
足りなかったようです。

最後の一時間は全員が輪になって座り、お茶とお菓子でくつろいで「なんでもありのおしゃべりタイム」
のはずでしたが、先生方を含めて20人以上になったので、まず自己紹介も兼ねてロシア語学習のきっかけ
やこの講座の感想をお聞きしました。「ロシア語に耳を慣らすには?」という質問や最近モスクワに行って
来たという方の報告もあったりしたのですが終了時間になってしまい、ゆっくりお話ができず残念でした。

今回は上級レベルの方から「ロシア語の授業は初めてでキリル文字も読めない」という方までヴァラエティに
富んだメンバーが参加されました。3レベルに分かれての授業でもクラスのメンバーのレベルがあまりに違う
時はどう対応するか、朗読練習の時間は適切だったか、「おしゃべりタイム」はどうすべきか、など次回への
課題が見えてきました。今回の経験を元によりよい講座にしていきたいものです。

授業の様子や参加者の感想はこちらをご覧ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です