ウズベキスタンの気温の変化は、猫の目以上に気まぐれです。 朝はそうでもなかったのに、耳が痛くなるほどの突然の寒波が街を襲ったのは昨年十月下旬のことでした。軽装の私にそのあまりの寒さは拷問にちかく、叫びながら最寄りのデパートに駆け込んで(といっても、サマルカンドにはデパートは一店しかないのですが)、すぐさま耳あて付き帽子を買った日のことはよく覚えています。そしてそのまま冬に突入し、氷点下や降雪の日々を「ナウルーズには暖かくなる」という人々の言葉を信じて過ごしていたのに、無情にも四月になってもコートを手放せない日々が続くばかり…。そのうちやってくる春を気長に待とうと思っていた矢先、昨日はセーター着用だったのに今日は半袖にサングラスといった、まるで春を通り越して一気に冬から初夏になったような日々がまたもやいきなり訪れたのです。やれやれこれでやっと衣替えができると冬物をすっかりしまいこみ、洋服ダンスを春夏物で賑わせたのもほんの束の間、それからわずか二日後いつ着てもらえるかとワクワクしているかのような可哀想な彼らを尻目に、セーターと上着を引っ張り出す天候となったのです。 だからでしょうか、居並ぶブティックでは季節感など全く無視して一年中半袖も長袖も売っています。真冬に半袖ブラウスが店頭にある光景に最初は驚きましたが、そのいいかげんさというか、いつ天候が激変してもいいようにどっしりと構えた順応性というかには、さすが内陸性気候の国だな、と思います。季節だけでなく朝晩の気温差も大きいので、サングラスと半袖を着用していても、上着を持って歩いている人々も多いです。 それでも必ず明るい春や輝く夏は訪れるし、六月には待ちに待った美味しい果物が豊富に実る素晴らしい季節を迎えます。そのために冷蔵庫が必要なのですが、小型でも新品は400ドルもするので、学生の協力を得て中古冷蔵庫を買いに行きました。が、商売上手のウズベク人のこと、しばらくある箇所で売り、そこで需要がないと判断するとすぐに売り場を替えてしまうため、中古冷蔵庫を売っている場所がなかなか見つかりません。先週売っていた所にはもう店舗はなく、中古品を売っているらしいとされるバザールでは「今日は売っていない」といった次第で、まずお店探しに四苦八苦です。数週間走りまわった挙句ようやく冷蔵庫売り場を発見!そこでは、「一度も修理していないがよく動く」1964年製のソ連時代の冷蔵庫や日本では見たこともない個室用のかわいいものもあり、選ぶ私を楽しませてくれました。そしてついに!念願の冷蔵庫を150ドルでゲット!中古でもきれいだし、何といってもよく動いてくれます。ああ、これでメロンもスイカもイチジクもイチゴもブドウももういつでも食べ放題!果物三昧の日々が今からとても待ち遠しいです。 |
![]() 150ドルで手に入れた冷蔵庫 |