ウズベキスタンの人は陽気である。 誕生日や結婚式、祝日等祝いごとがあると、とにかく食べて歌って踊りまくる。一般家庭にカラオケがあるのは普通のことで、しかもここはクラブかと思うほど大音量で音楽をかけ、客人であろうと食事中であろうとお構いなしにその場にいる人の腕をぐいぐい引っ張って踊りに誘う。食事中だから、踊れないからという言い訳が彼らの耳に届くはずはなく、嫌でも下手でも踊るしかない。 驚いたのは、結婚式披露宴に全くの他人も列席させること。サマルカンドの「宝物」という名のレストランではほぼ毎日といっていいほど昼間から披露宴が行われていて、しかも列席者は二.三百人が当たり前だというから日本とは規模が違う。宴の開催中にたまたまお店の前を通りかかると、列席しないかと声をかけられる。外国人の私にさえそうなのだから現地の人には尚更のことで、見知らぬ人の披露宴で存分に飲食して帰る話はよく耳にする。自分の結婚披露宴に何十人もの他人が平服で列席し、無料で好きなだけ飲食して勝手に帰宅していくだなんて日本では到底考えられないが、ウズベキスタンはごく当たり前のこと。個人の祝いごとに名も知らぬ通りがかりの人々も巻き込んで徹底的に楽しむ、そのおおらかさが素晴らしい。 また、クリスマスが近くなると街中のメイン会場では巨大ツリーが飾られ、マロースじいさんや雪娘に扮した人々や着ぐるみ姿の若者も多々出没して、陽気な雰囲気が通りかかる人々を楽しませてくれる。しかし、うっかり彼らと一緒に写真を撮るとお金を要求されるので要注意。自分のカメラで撮っても写真代を請求されるし、写真屋も写真を撮らないかと声をあげて呼び込んでいる。サマルカンドはシルクロード発祥の地。商売上手なのは何千年前からのDNAなのかもしれない。 清らかな空気が心地よく、その雪景色も思わず立ち止まって見つめるほど美しい。風がないので氷点下15℃でも体感温度は−3℃くらい。またこちらで売っているブーツは凍った雪の上でも滑りにくく内部にボアもあって暖かいし、シューバもわずか200ドル。渡航費やホテル代を払っても日本で買うよりお得で良品。冬のウズベキスタンもお勧めです。 【写真 レギスタンス広場で結婚したばかりのカップル】
【筆者とマロースじいさんと雪娘】
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