ウ ズベキスタン日本語教師滞在記
                                 日本ユーラシア協会愛知県連常任理事 天野香寿美

2012年9月から、ウズベキスタン共 和国へ日本語教師として赴任された天野香寿美さんからレポートが届き ました。天野さんは現在サマルカンド外国語大学で日本語を教えています。





  第14回 
サマルカンドのスポーツジム

ウズベキスタン滞在記(14)

 他都市に比べてサマルカンドに圧倒的に多いのは、タクシーと薬局です。走行する車の10台に6台 はタクシーだし、薬局は100メートル毎にあるかのようです。(おかげで、ウズベキ語の「ドリホナ(=薬局)」はすぐに覚えました)しかし、何故こんなに タクシーと薬局が多いのか。聞くと、「私達は車を持てるほどお金持ちではないからタクシーが必要」だからだし、体調不良の際に食事や生活改善で健康を取り 戻すという考えはなく、皆すぐに薬を服用するからです。なるほど、実際にほんの100メートル移動するのにもタクシーを利用しているし、10代の学生です らすぐに薬に頼っています。(しかし薬は安くはありません。一度内科にかかった時、診察費は1200スムだったのに薬代は36000スムと30倍でした。 さらに余談ですが、この国にはローンのシステムはありません。車でも家でも全て現金購入です。月収100ドルで4万ドルの車を現金購入するのは大変なこと ですよね。また、タシケントの車はガソリンで、サマルカンドのはメタンガスで走行します。ガソリンはガスより高いのでサマルでは扱えないのです。こんなと ころにも地域性が出ているのが面白いですね)

また、この国では「女性は自転車に乗るべからず」風習があり、幼児でさえ自転車に乗っているのは男 の子だけ。女性は一生自転車に乗ってはならないので、当然女性用自転車など入手できません。

 自転車に乗れない!なんとい うストレス!大学までの徒歩35分の運動では少なすぎるし、足の筋力は弱くなる一方ではないか!なんとかしなければ、と発見したのがスポーツクラブでし た。 しかし私はスポーツクラブに行ったのは一度だけです。しかもここは異国の地。どんな所だろうとドキドキしながらまずは説明を聞きに行き、入会する気 満々で帰途シューズを買い、翌日一日体験をして即入会しました。設備もよく行き届き、スタッフも皆若くて優しいし、メンバーに多くの女性もいて安心できた ことも一因ですが、何といっても入口にドーンと構えている二台の自転車が私を呼んでいるではありませんか!ああっ!これで自転車に乗れる!と毎日せっせと 通いました。

 ここに来ているのは 10代〜40代の方々。丹精は筋トレ、女性は主にダイ エットのために通っています。男女それぞれの独自の器具があり、ブースも男女で分けられているので、気兼ねをせずにトレーニングができます。クーラーも効 いている快適な施設内で唯一の外国人の私にスタッフもメンバーも皆優しく接してくれ、壁型テレビから流れてくるロシアや欧米の最新ヒット曲をノリノリ聴き ながら励むトレーニングはとても楽しく快適です。ただ個人のロッカールームはなく、3畳くらいの共同更衣室が一室あるだけなので貴重品を盗られないか不安 でしたが、盗る人なんて誰もいません。日本だったら盗難はありそうなのに、ウズベク人は良心に忠実ですね。また、お湯や水がいつ出るのか全く分からない環 境なのでシャワーもありませんが、汗が滴るほどトレーニングをしても爽やかな空調が汗を乾かしてくれるので不快感はありません。

 このスポーツジムはメイン通 りのアブラスノイ通りに面している建物「ZEBO」に隣接していて、グムデパートから徒歩3分の所 にあります。毎日10時〜22時までの営業で、4000スム(33円)で一日体験もできます。サマルカンドへお越しの際は是非のぞいてみてください。

       


ジムの綺麗なスタッフと

 

第13回へ戻る       インデックスへ戻る      第15回へすすむ