第9回新春サモワールお茶会報告

1月26日(日)午後1時からロシア語教室を会場に「第9回新春サモワールお茶会」が
開かれました。ゲストには鶴口アントニーナさんをお迎えしました。また彼女のお友達の柴田
クセーニアさんも参加され、ロシア人のこのお二人とサモワールを囲んで、11名(会員8名)が
お茶会を楽しみました。

今回のゲストの鶴口アントニーナさんには最初にロシア語で自己紹介を兼ねて
スピーチをしていただきました。アントニーナさんは北極圏のムルマンスク州の出身で
子どもの頃は音楽学校に通い、チェロを習っていました。ムルマンスク州では冬には
二カ月にわたって太陽が登らない日が続きます。オーロラは毎日のように見ていたので
それが特別なものと思わなかったそうです。その後モスクワのグネーシン音楽院に進学
しましたが、もうチェロはやめてしまって、合唱や民族音楽を学びました。

なかでも面白かったのは実際に村に行って昔から伝わる古い歌を歌ってもらい、それを録音し、
採譜する実習だったそうです。何世代も歌われてきた歌も歌う人がなくなり消えてしまうことも
あります。歌を採譜して残すことは民族の文化を保存し先に伝えることであり、意義のある仕事
だと思ったのとのことです。彼女は採譜された古い歌を新しいアレンジで歌っているグループの
歌のCDを聞かせてくれました。

スピーチの後半では昔のロシアでの新年のお祝いや行事について話していただきました。昔は教会の
暦を使っていましたのでクリスマスは1月7日でした。この日から19日までは「スヴャトキ」と
呼ばれる特別の期間で若者たちは扮装をして外を練り歩き、家々を訪れて歌を歌いました。また外で
ゲームをして遊び、その中で未来の伴侶も見つけていたようです。少女たちは集まって未来の夫を
占いました。

このお話の後はお茶をいれて、リンゴがいっぱいの「シャルロトカ」というケーキやロシア風の
ザクースカ(ビーツのサラダヴィネグレットなどのおつまみ)を食べながら おしゃべりしました。
肝心のサモワールが故障していて、これでお湯を沸かすことができなかったのが残念でしたが、
このお茶会ではロシア料理に欠かせないビーツやディル(香草)を使った料理などをお出しして
ロシアの味も楽しんでいただいています。
毎回「ディルやビーツは初めて見た、食べた」という方があります。

また、このかわいいサモワール、(故障はしていても〕これをテーブルに置くととてもいい雰囲気に。
サモワールは家族や友人たちの団らんの象徴でもあるのだそうです。

今回はアントニーナさんのお友達の柴田クセーニアさんも来てくださいました。日本語堪能な
お二人ですが、できるだけロシア語で話していただくようにお願いして、参加されたみなさんも
ほぼ全員がロシア語を学んだ方たちだったこともあり、ロシア語で自己紹介したり、質問したり
できました。
最後にみんなで記念撮影!

みなさんに後片付けも手伝っていただきましたが、片付けながら、また廊下で
立ち話しながら おしゃべりが続いていました。

お茶会の記事、写真、参加者の方の感想など ブログに掲載して
いますのでこちらもご覧ください。

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