エ カテリンブルグ滞在記 5        羽根渕 圭
                               
  2015年1月

皆さんはロシアへ行ったらどこへ行ってみたいで すか?色々あると思いますが、ロシアへ行ったら美術館は外せないのではないでしょうか。例えばサントペテルブルグにある「エルミタージュ美術館」は日本で も有名ですよね。今回はエカテリンブルグの美術館についてお話ししたいと思います。このエカテリンブルグにはどのくらい美術館があると思いますか?そして どんな美術館があると思いますか?

私はエカテリンブルグの美術館で、色々な企画を されている方と知り合いました。そして時間があると美術館へ連れて行ってもらいます。だいたい平日のお昼に小さな美術館へ行きます。美術館へ着くと私たち 以外誰もいないことが多く、私たちがコートを脱ぐ間に電気を点けたり、まだ開けていないドアを開け、説明できる人を呼ぶ…。一体美術館の経営はどうなって いるのだろうか…と未だに不思議で仕方ありません。

その方によるとエカテリンブルグには大小50くらいの美術館があるそうです。そしてさまざまなタイプの美術館があります。例えば、エカテリンブルグの 町を3Dの立体映像で紹介する美術館、この町の写真を初めて撮った人の美術館、昔からの生活に使わ れていた道具を展示する美術館など、色々な美術館があります。また、エカテリンブルグはウラル山脈に近い町です。豊富な鉱山資源により発展した都市でもあ ります。そのため、石の美術館もあり、原石がごろごろと大切そうに展示…している訳では無く、無造作に置かれていたり…()

私が面白いと思ったのは、美術館の中でダンスの 発表会や、ワークショップをすることです。ある日、「明日の夜、美術館へ行きませんか?」とお誘いがあり、「夜?」と思いながらも行くことにしました。当 日、友達はふわふわのドレスを着てドレスアップして現れました!私は不思議に思いつつも、言われるがままついて行きました。着いた先はやはり美術館。その 美術館の一番奥では正装した男女が社交ダンスの発表をしたり、皆で踊っていました。交流や発表の場として美術館が役割を果たしていました。美術館でダンス をする…日本で想像つきますか?!

また、エカテリンブルグで日本の版画展が行われ た時には、折り紙、手まり、アニメ、生け花、そして着付けのデモンストレーションが会場で行われました。本当に多くのロシアの人々が来ていて、版画はもち ろん日本の文化に興味津々でした。美術館で日本の版画だけではなく、文化も一緒に紹介することに驚きました。

私が行った美術館は十数軒です。これからもいろんな美術館へ行き、ロシアの事、エカテリンブ ルグの事を知ることが出来たら嬉しいと思っています。



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日本の版 画展で行われた着物の着付け