エ カテリンブルグ滞在記 3        羽根渕 圭
                               

  2014年11月

私は今、エカテリンブルグの小中高一貫(1年生から12年生まで)のカリフェイとい う学校と、1年生から7年生までのカリフェ イ・シャルターシャという二つの学校で日本語を教えてい ます。ロシアは番号で学校を言いますが、ここは210番学校です。この学校は公立の学校ですが、入るためには試験があり、さらに学費が他の学校より高いそ うです。日本で言うと私立の学校の方がイメージに近いです。だから少し他の学校とは違うと聞きました。今回はそんな学校を少しですが紹介します。

まず初めに、私を招待していただいた校長先生は 男の先生です。副校長は校長 先生の奥さんです。ロシアは女性の先生ばかりですが、この学校も例外ではありません。聞いたところでは、学校の先生はお給料が安いので、教師として男の人 は働かないそうです。日本で育った私からすると、男の先生がいないことはとても不思議です。また、この学校で教えている先生の子供がこの学校に通っていま す。自分の働いている学校に子供を通わせる…。日本ではあまり良く無いことだと考えると思いますが、ここでは当たり前です。

授業は845分から2時頃まで、そして月曜日から土曜日まであ ります。給食、掃除の時間はありま せん。食堂があり、10分の放課や授業が終わった後に各自自由に来て食べる。その食堂では先生はもちろん、子供を迎えに来た親も食事をします。とても不思 議でわからない事は、どの時間(授業中)に 行っても子供たちが食堂にいることです。未だに謎です。

子供たちは、ロシア語はもちろん、英語も1年生 から勉強するようです。ま た、小学校高学年くらいになるとドイツ語とフランス語のどちらかを選択し、勉強すると聞きました。ロシア語、英語、ドイツ語またはフランス語、さらに日本 語まで勉強できる様にしようとするところがこの学校の凄いところだと思います。

また、この学校では、毎年、学校独自のカレン ダーやTシャツ、消しゴム、学 校や先生を紹介する冊子まで作ります。私も今年度の冊子に載っていてビックリしました!!ロシアではまだ個人情報について厳しくないようで、私を載せるこ とについて許可などもちろんありませんでした。さらに私の名前が間違っていても笑って終わりです…()

あまりにも日本の学校とは違うシステムや雰囲気を、困惑しながら楽しみなが ら過ごしています。私からすると行き当たりばったりに見えることも、ここでは当たり前。「郷に入っては郷に従え」と思う毎日です。





羽根渕さんが日本語を教えている学校
羽根渕さんが日本語を教えている学校 生徒の時間割表

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