お料理サークル「ペーチカ」第10回例会報告
 


  
 
 
 

 5月11日(土)午後5時半から東生涯教育センター料理室で第10回「ペーチカ」例会が開かれました。今回はアルメニア人で名古屋大学法学部の研究生ゴアール・シャイバジャーンさんにアルメニア料理を教えていただきました。

一皿目の料理 「トルマー」のレシピです。
トルマー(Толма̀)

材料(約15人分):
 合挽き肉   900g           トマトピュレー 大さじ2
 ぶどうの葉  60−70枚       バジル
  玉ねぎ    4個             塩
  米      100g           こしょう
 にんじん   2本            サラダオイル 大さじ  2−3
 ドライアプリコット15個
 ニンニク 5−6片
 ヨーグルト 900g
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1.    ぶどうの葉を冷水で洗い、一枚ずつほぐしておく。米も洗っておく。
2.    ぶどうの葉に熱湯を注ぎ、10分間おく。
3.    玉ねぎは皮をむいてみじん切りにし、フライパンできつね色になるまで炒める。
4.    ひき肉に炒めた玉ねぎ、洗った米、トマトピュレー、塩、こしょう、バジルを混ぜる。
5.    4に水100ccほどを加える。
6.    広げたぶどうの葉に4を少しずつ包む。
7.    たまねぎ、にんじんを軽く炒める。
8.    鍋の底に7を敷き、6をぎっしり並べ、上にアプリコットをのせて、ぶどうの葉が開いてしまわないように上に皿をのせる。
9.    8の鍋に熱湯をひたひたになるまで注ぎ、再び沸騰したら細火で約40分煮る。

ぶどうの葉は何枚も重ねて葉巻きのように巻いたものが瓶詰めになっています。今回使ったのはレバノン産のものでした。これを水で洗いながらほぐして広げていくのですが、この作業に結構手間がかかります。手荒に扱うと葉が破れてしまいますので ゆっくりそっと葉を広げていきます。これにフィリングを包んで煮込みます。煮る時にドライアプリコットをのせるのですが、玉ねぎの甘みにアプリコットの酸味が加わっておいしくなるのでしょうね。ぶどうの葉に肉に米にアプリコット、、さらにバジルとディルの香り、、日本人のとってはとてもエキゾチックな料理です。ぶどうの葉を食べるのは初めて、と言う人がほとんどなので試食の時にも「ほんとにこの葉っぱも食べるの?」ちょっと躊躇している人も。できたトルマーを食べてみたゴアールさんが「ちょっと硬いですね」とおっしゃっていましたが、初めて食べるので、葉の煮え具合が判断できない私たち。他のレシピを見ると「ぶどうの葉をやわらかくなるまでゆでる」と書いてあるものが多いのですが、今回は熱湯につけただけでした。会場の時間の制限もあるので煮た時間も短めだったかもしれません。
トルマーを煮ている間にゴアールさんがスマートフォンでアルメニアの音楽を聞かせてくださいました。そして輪になって手をつなぎ、みんなで音楽に合わせてダンスをしました。ペーチカの例会も10回目ですがダンスをしたのは初めてです!

さて今度はサラダを作りましょう。
焼きなすとトマトのサラダ(Сала̀т из баклажа̀нов)

材料(約15人分)
 なす(中)  15個
 パプリカ   6個
 トマト(中) 6個
 ニンニク   少々
 オリーブオイル 100cc
 バジル     
 塩、こしょう

1.    なすとパプリカとトマトは200度のオーヴンで20−25分焼く。
2.    1の皮をむいて 2センチ角に刻み、オリーブオイルとバジルを混ぜ、塩こしょうで味をつける。

 初めて使うこの料理室のオーヴン、使い方わからず手間取りましたが なんとか予熱してなすとパプリカとトマトを焼きました。なすとパプリカはともかく、トマトも一緒に焼いてしまうのには驚きました。味付けもシンプルで酢やレモンは入れないのですね。

 そして試食の時間。初めて食べるぶどうの葉、どんな味でしょう?ワクワクします。トルマーにはレモンのスライスとディルを添えて。(このディルは中森事務局長のお庭からの差し入れです。)さらにプレーンヨーグルトにみじん切りのニンニクを混ぜたソースをかけて食べます。「えっ、ヨーグルトにニンニクですかっ??」と驚いていた人もありましたが、このソースがトルマーにとても良く合います。

 パンを添えて試食し始め、しばらくしたところで松田さん(転勤で名古屋を離れた木村さんにかわってペーチカ代表を引き受けていただいています。)が「あーっ、ワインを忘れてた!」せっかく事務所から持って来たグルジアワインを忘れてしまうところでした。大急ぎでワインを開けて乾杯!

 今回は松田さんがサラエボで買って来られたというトルココーヒーのセットを使ってトルココーヒー試飲のサービスもありました。

 今回はいつもは料理を教えてくださっているブレンコーワ先生が生徒として参加、楽しそうにお料理していらっしゃいました。参加者は14名(うち男性4名)、ウクライナ人のダツェンコさんも来てくださって、日本ユーラシア協会らしい集まりになりました。言葉の勉強だけでなく、音楽やダンスや食べ物を通じて、その国の人に直接会って、異文化体験ができるっていいですね。



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