2013「ロシア語特別講座」報告

 7月28日(日)10時から特別講師にエヴゲーニー・トリャスティン先生をお迎えして愛知民主会館で第24回ロシア語特別講座が開催されました。トリャスティン先生はカザフスタン生まれのロシア人で、2歳からはサハリンで育ち、サハリン国立大学卒業後、名古屋大学の大学院で日本文学の勉強をされていました。その後日本で起業、現在は日本の健康食品を輸出する会社を経営されています。

 例年のように午前中は朗読大会です。まずレベルに応じて3グループに分かれてそれぞれのテキストを読む練習が始まりました。初級の指導は今回の特別講師のトリャスティン先生と市川先生、中級の指導はブレンコーワ先生、上級の指導は山崎先生です。上級のテキストを読む方はお一人だけでした。1時間の練習の後、13名の参加で朗読大会が行われ、上級は宮川洋一さん、中級は清水達矢さん、初級は白井晴視さんに最優秀賞が贈られました。中級のテキストにチャレンジされた方は8名、それぞれお上手だったので最優秀者選びが大変でした。特別賞には樋口一晴さんと林菜々子さんが選ばれました。樋口さんはここ数年毎回この特別講座に参加され、確実に上手になられています。また林さんはまだ高校生、現在中級クラスで頑張って勉強しています。

 午後のプログラムはトリャスティン先生による講演「ロシア民族について」です。スラヴ民族の形成、100以上の民族が共存するロシアの民族と言語、さらに宗教についてお話していただきました。今回はこれまでと違った試みで、その場で通訳する形での講演でした。今回はパソコンとプロジェクターを使って実際にロシアで使われているウクライナ語やベラルーシ語を聞かせていただきました。



プロジェクターで地図を見ながら講演を聞く


  この後は再び3グループに分かれての授業です。上級クラスはトリャスティン先生とロシアの民族について話し合いました。中級クラスは難波先生の文法講座で、今回のテーマは「移動の動詞」でした。たくさんの練習問題を解きながら 移動の動詞の使い方を勉強しました。初級のクラスはブレンコーワ先生によるロシア語のみを使った授業です。今回はロシアのレストランでの注文を目標に料理の名前や食べ物や飲み物の注文の仕方などを練習しました。最初は緊張して言葉がなかなか出てこない方もあったようですが、先生のやさしい笑顔に励まされ、おいしそうな料理のイラストを見て、だんだんリラックスして、最後の方は楽しそうにロシア語で注文したり、答えたりされていました。


  

           中級の授業。難波先生による文法の復習「移動の動詞」                    初級の授業。アリビーナ先生とロシア料理のイラスト

  午後から参加された方が6名あり、合計19名の参加でした。最後の懇親会では「いい企画だから年2回開催してほしい」「雰囲気がなごやかでいい」といううれしいお言葉もありました。今回は大阪からの参加者が数人いらしたのですが、それは毎年参加してくださっている岐阜の方がお声をかけて誘ってくださったからでした。彼らは「大阪からロシアを広める会」のメンバーです。日露のカップルを中心に様々な活動をされています。
こうして今年も和やかに特別講座を終えることができました。


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「大阪からロシアを広める会」
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