日ソ親善協会名古屋連合会 準備会 ニュースNo.1 1950210

全国に絶賛の嵐捲き起しつつ

      帰還者楽団遂に来る

  二月二十六日 待望の大演奏

 昨年十二月東京日比谷公会堂で処女演 奏以来全国至る所で会場始まって以来の驚異的な観客数を動員し、楽団員自ら四年間の抑留生活で身につけて来た働く人民の健康で新鮮な歌と踊りですべての人 々を魅了し去った帰還者楽団の帰国感謝全国巡回大演奏会は来る二六日来名と決定。

プログラム

第一部                                                          第二部

吹奏楽  アムール・ワルツ 外                日本民謡集歌と踊り

大合唱  シベリヤ大地の歌 外                              おけさ、会津磐梯山、八木節 他

軽音楽  トロイカ 外                                朝鮮舞踏            迎春花 外

独唱      満州の丘に立ちて 外                群舞                    ちから

ロシア民謡と民族舞踏

 

尚、楽団員は三十二名、演奏時間は実に 堂々三時間半、場所は労働会館、一般会費九〇円のところ、協会員に限り七〇円に割引するから、会員外の方もこの機会に入会されると便利である。

 作家太田洋子氏談「私はここに新しい 人間を見た。捕虜という言葉の持つ暗さは全然ない。それは実に大きな感激だった。嘗ての日本の兵士をこのように変革させたもの―――私は希望を感ぜざるを 得ない。」

 

好評裡に着々進行中

 第一期ロシア語講習会

 本会主催第一期初級ロシヤ語講習会は 殺到する申込みを断り切れず、遂に定員を超過して去る一月十六日発足したが、講習生も講師を驚かせる程の熱心さで欠席者も極めて少なく、その後寒さにもめ げず続けられている。

 会期中ソヴエト生活の写真展をやった り、アコーデオンの伴奏でロシア民謡を歌うことも計画され、明るくたのしく勉強中である。

 

特別資料=

ソヴエト学術書評集(第一冊)

特製謄写印刷B五版 約100頁 実費一五〇円

 ソヴエト学術出版界の具体的な展望を うるため、数学、物理学、化学、地理地質学、生物学、工業技術、歴史哲学、心理学、言語文学、芸術の各項目にわたってソヴエト各界の新刊書評と内容紹介の 抜粋と集めたものです。ひろくご利用ください。

 巻末には各項目毎に戦後ソヴエト学術出 版物の目録をできる限り集め、体裁、出版所、出版部数、価格など参考事項を記してあります。

申込みは 日ソ親善協会名古屋連合会準 備会 迄

                            名古屋市東区堅代官町二五

                                          電話 (4)三六三九番

 

明るくたのしい働く人々の暮しに

 私達も明日への

  希望を燃やして

ソ同盟の生活写真展は

  いかが?

 圧しつぶすような二月の鉛色の空の下 を失業者はあてもない仕事を捜してさまよう。刺すような北風をやっと防いでいるボロ外とうも明日はパンに化けていようかもしれぬ。

 工場では何時来るかも知れない首切り におびえながら打ち続く遅配欠配、じりじりと締めて来る職制と労働強化に身体をすりへらしている。家では家儀さんが働いている。ご亭主のために自分は喰わ や喰わずでいるけれど台所は火の車だ。

 露店は購売力の満性的な消失と税金 で、儲かるどころぢゃない。あゝ 世の中は何と生きるに難く出来ていることだらう。

 だから、今年になってからの自殺と心 中の増加はどうだ! まさに今、隆×の 一途を辿っているのは犯罪と淫売と自殺だけぢゃないか?

 せめてこの憂うつを忘れようとカスト リでも呑もうか。だが働く私たちは一パイ五十円の金さえないのだ。のきなみの一パイ屋のさびれようは業者を最後のどたん場まで追いつめている。

 ――だが、これらの現象が永遠に続く とでもいうのだろうか? 否、決して否、私たちは働くことによって私たちの仕合せをつかまなくちゃいけない。働いても働いても喰えぬ世の中、こんな世の中 であっていいものか。そこで皆さん。私たちはこれらの写真を見ようぢゃありませんか。

 さんさんとふりそそぐ真夏の太陽が青 い海、白い雲、子供たちのハダカを明るく生々と浮き出させている。夏休みピオニールたちは海へ来る。楽しい一月の夏休み。

 ソ同盟では子供たちは社会主義国家の 子供だ。未来の建設者だ。子供たちの表情は何と明るく、朗らかに、希望にかがやいていることだらう。

 ダタイ、捨子廃屋に近いゴタゴタした同居学校の二部教×、その学校さえ行けぬ子供たちに比べたら  私たちの子供の時代こそこうした世の中にしたいものだ。

 さて労働組合の文化サークルは食べる にさえこと欠く植民地的搾取に×い でいる私たちには想像も出来ないゆたかな、華やかさだ。×××素 晴らしい図書館、そこで読書するのは皆昼間機械と取っ組んで働いていた人たちだ。踊りの練習、アコーデオンの稽古、くろうとはだしの演劇 ここに私たちは明日の生活を感じ、希望に胸ときめかして闘いへの勇気をかちとる。

 学生生活のスナップもある。

 どれもこれも働く人々が皆、やすらか に、搾取されることのない生産の喜びに、せい一パイの生甲斐をたのしんでいる姿だ。

 ねえ、皆さん、この人たちの喜びが私 たちにまで伝わってくるではありませんか。

 写真は労働組合、子供、学生生活の三 部に別れ約六千枚あります。皆さんの職場、居住等で移動写真展を催されることを希みます。写真は台紙つき、説明もされています。

 どしどし申し込んでください。

申込先は

 日ソ親善協会名古屋連合会準備会

一回につき百円以上のカンパをお願いし ております。

 

「月刊ソヴエト」「月刊ロシヤ語」

三月下旬日ソ親善協会より創刊の予定。 A5判のスマートな生きた内容の×× ご購読を乞う。

×××記念日の二月二十三日、日ソ親善協会本部では全国支 部活動×××会議を行 う。

ソ同盟雑誌の貸出を行っています。ご利 用ください。内容はロシヤ語、英語共にあります。

ソ同盟関係書籍が参っています。お申し 込みください。

 ソ同盟は日本に何を望むか デレヴヤ ンコ中将× 一〇〇円

 レーニンの生涯と著作 真理社版 八 〇円

 ヴェ・エル・ウイリヤム ソヴエト・ ニュース 三〇円

 

ツルマイ労働会館

218日 ヒル1時 ヨル530

4回定例会

講演 世界経済恐慌とソヴエトの五ケ年 計画

   東京高大講師 平館利雄

ソヴエト映画  グリンカ

 

日ソ親善協会名古屋市連合会


×× は判読不明の部分です。