第70回ロシア語サロン
日本の学校とロシアの学校   鍵谷 イネッサ

  私は今18歳で旭丘高校の定時制の1年生です。オムスクで 生まれ 2年前に来日しました。初めて中部空港に着いたときの印象は「ああ、日本人ばっかりだ」というものでした。多少は日本についての知識を持っていま したし 日本人は黒髪だということも知っていたのですが。最初の一年間はトライデントスクールで日本語を勉強しました。

最初にロシアの学校についてお話します。ロシアの学校は小学校と中学校に別れています。学年は9月 1日に始まり5月31日に終わります。小学校には六6−7歳で入学します。一クラスは20−25人です。一日に3−4時間の授業があり一人の先生が全教科 を教えます。小学校で教える科目はロシア語、算数、理科、音楽、体育、工作などです。小学校は3年間で その後 子供たちは試験なしで中学校に進学しますが小学校の成績を考慮してクラス分けされます。中学校は7年間です。小学校との違いはそれぞれの科目を教えるのが 別々の先生で 生徒が先生の部屋に行って勉強することです。もちろん中学では勉強も難しくなり科目を増えます。ロシアの学校ではすべての科目の宿題が毎日 出されます。授業は一日に6時限で 授業が終わるのは14時ごろになります。15時には第二部が始まります。(朝から授業を受ける生徒と15時から授業を 受ける生徒がいます。)お休みは日曜日だけです。先生は厳しくてしっかり勉強させられます。でも時々は子供たちのために学校でディスコが開かれたり ハロ ウィーンやヴァレンタインデーや新年のお祝いのパーティが開かれたりします。勉強は大変ですが楽しいこともあるわけですね。11年生になって試験に合格す ると卒業試験があります。これで10年間の学校生活が終わります。

   日本の高校に通ってみて 日本の学校もロシアの学校もあまり変わらないなと思いました。私は定時制に通っているので全日制の高校とは少し違うところがある かもしれませんが。私のクラスでは年齢もまちまちで35歳の中国人もクラスメートです。ロシアの学校との違いは先生との関係です。日本の高校では先生とは 友達のようにおしゃべりしたりしますが ロシアでは先生とはもう少し距離があります。ロシアではあまり得意でなかった化学が日本では得意になりました。先 生がとても面白く教えてくれたからだと思います。ロシアの高校には制服がありません。日本の学校に制服があるのは私はいいと思います。日本の高校生は学校 では勉強の他にクラブ活動などもあって忙しそうですね。ロシアの学校の方がよかったなと思うことは生徒を楽しませるような催しがたくさんあったことと 学 校に通わなくてはならないのが10年間だけであることです。(日本では高校ま でで12年間でしょう?)あまり興味のない、よくわからない授業の時(日本史など)はロシアならもう卒業できていたのになと 思うこともあります。


 
   白いブラウスにミニスカート、とてもかわいいお客様でし た。大勢の大人に囲まれて最初はかなり緊張して とても聞き取れないような早口に。ロシア人が日本の高校に入って さぞかし驚いたり理解しにくかったりし たことがあっただろうと思っていたのですが 彼女は「さあ、別にそんなに違いはないのじゃないかしら。」今は昼間はアルバイト、夕方から学校でとても忙し いそうです。

来日して2年なのに ほんとうに日本語が上手な彼女に日本語習得のコツを聞いてみました。地下鉄の 中でじっと耳をすまして 知らない単語があったら覚えておいて帰宅したらすぐ辞書を引くようにしていたそうです。やっぱり努力されたのですね。今ではロシ ア語で話をするのはお母さんだけ、まず最初に口をついて出るのは日本語、夢も日本語で見るのだそうです。

                            服部記

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