ウクライナでの日本語
日本センターの講座に人気
第45回ロシア語サロンは、ゲストにウクライナから名古屋大学に留学中のリュドミーラ・ペスピャトコさんをお招きして7月28日に開かれました。
ペスピャトコさんは、今年4月来日。現在、名古屋大学留学生センターで日本語を勉強中。お話のテーマは「ウクライナ人はなぜ日本語を学のか」です。ウクライナの若者たちが日本語を学ぶ目的や将来への夢、現状をお話していただきました。
一般のウクライナ人が持っている日本のイメージは「小さい島国。驚異の技術力。米を食べている。著を使う。富士山と桜。書物を看てお辞儀する。侍と忍者(映画で見る)などです。
キエフ、ハリコフ、リボフなど大きな都市の大学では、日本語が教えられています。日本語を学ぶ学生が一番多いのはキエフで、国立、私立大学名二校で日本語が教えられています。小学校一年から東洋の言葉を学ぶ寄宿学校もあります。
年に2回、在ウクライナ日本大使館が、日本に一〜二年留学する奨学金付きの日本語試験を開いています。倍率は非常に高く、合格者は盲人中二、三名ですが、誰でも参加して腕試しをすることができます。
また、キエフでは六年前から日本センターが活動を始めました。日本政府が旧ソ連諸国への経済援助プロジェクトとして始めたもので、その活動は主として経済セミナーを開くことですが、ここに無料の日本語講座が開かれ、図書室にはいろいろな分野の日本に関する本がたくさんあります。
日本語講座は希望者が定員よりも三、四倍多いので、選抜試験が行われています。私もこの講座で勉強しました。この溝座には三つのレベル (初級が二段階と中級)があり、私はこの三レベルを終えました。
日本センターでは、十六歳から四十五歳までの、いろいろな職業の人、会社員、学生、主婦などが学んでいます。彼らはなぜ、日本語を学ぶのでしょうか。
多くの人は仕事上必要だからです。日本の企業と提携している会社で働いているとか、日本大使館や日本食レストランで働いているとか、学校で日本語教師をしているなどです。日本人と結婚しているという男女もあり、彼らは夫婦のコミュニケーションのために
日本語が必要でした。
私は最初、マギリヤンスキー大学の、ある熱心な先生が自由選択科目として開いた半年間の日本語講座で勉強しました。このクラスは、後に日本センターのクラスに移行したのですが、最初六十名いたのに、半年後には二十名だけになってしまいました。
生徒は、せっかく身に付けた言葉を、少しでも役に立てようと、それぞれの専攻を日本に結び付けようとしました.私たちには専門
に関する資料を日本語で読むという目的があったのです。明確な目的を持って勉強すると目的なしで勉強するよりずっと効果的です。私も大好きな日本語の勉強を続けて日本に来ることができました。これから名古屋大学で自分の専門を日本
語で勉強する予定です。
日本語センターでは今年、五クラスニクラス十五〜二十名)が勉強しています。この何%かは、将来、日本に関わりのある人生を歩むでしょう。他の人たちも「日出ずる国」に対して深い知識を持つことになるわけで、これもたいへん素晴らしいことです。