6月1日 (日)14時からロシア語教室でロシア語サロン番外編「魅惑の異文化国家ウズベキスタン」が開催さ れました。講師は2012年9月から2013年7月 まで日本語教師としてサマルカンド国立外国語大学で日本語を教えていた天野香寿美さんです。 ま
ず、タシケントからサマルカンド、ブハラ、ヒヴァの写真を映しながら、各都市の様子や食べ物、人々の生活などが紹介されました。ウズベキスタン唯一の地下
鉄はタシケントで走っていますが、撮影禁止だということ、タシケントからサマルカンドへは飛行機や特急列車で行けて、タシケント―サマルカンド間は2時間
くらいで日本円で1600円くらいだということ、通貨は「スム」で、1ドルは約2800スム、(銀行で両替すると2000スムあまり
です)高額紙幣が1,000スムなので両替するとかなり多くの札束になるということ、ウズベキスタ
ンにはローン制度がないこと等をスライドに交えて話してもらいました。また、サマルカンドでは、「どこから来たの?」「結婚してるの?」「年はいくつ?」
「子どもは何人?」と必ず聞かれること、名所や観光スポットでは写真料金は払わなくても注意されないので写真撮影はできること、切符切りの人と仲良くなる
と無料で入場させてもらえることも自らの経験を交えて語ってもらいました。
結婚式はかなり派手で、お客は披露宴で飲食し放題、踊るとお金がもらえます。列席する際はお祝儀やお祝いの品も全く不要なので、観光客も普段着のまま突
然参加することもできます。
ウズベキスタンの料理は脂っこいものが多いのですが、果物はとてもおいしくて、しかもかなり安いです。スイカやメロンは大きなものが1個100円ぐらい
で売っているし、スリーバ(すもも)、キーシュミーシュ(皮ごと食べられる黒くて甘いブドウ)、桃イチジク、トゥトーブニック(桑の実)など日本にはない
様々な果物がウズベキスタンでは美味しく食べられるし、いちじくも日本のとは形も色も味も異なります。野菜や果物は市場やスーパーで買うほかに、毎日曜日
にアパートの前に乗用車で売りに来ます。
他にも、映画は、外国映画は入ってこず、全部国内映画であること、国外へ出稼ぎに行く規制が厳しくなったので、経済的には大変なこと、毎年9月になると約2か月間、学生たちは綿摘みに行かなけ
ればならないので大学は休みになってしまうことなども日本とは異なりますね。
ウズベキスタンはシルクロードの国。商売で成り立ってきた国なので値切るのは当たり前。ただでさえ外国人には2倍、3倍の値を当然のようにふっかけてく
るので、必ず値切らなくてはならないと、買い物で値切る時の言葉も教えていただきました。また、参加者からは「ウズベク人はプライドが高い。海がない国
だ、というと、ある!湖が海だと言って引き下がらない、時間も約束も全く守らない国民だ」という意見もありましたが、それは本当のことで、ウズベキスタン
は「男は王様、女は奴隷の国」であり、自由恋愛はほぼ不可能で男性は25歳、女性は23歳までに親の決めた相手と結婚しなければならず、女性からは離婚できない風習の国だということです。 住むにはいろいろと大変そうでしたが、治安はいいし果物も美味しく物価も安いので旅行にはい
いところのようです。ぜひウズベキスタンへお出かけください。 ロシア語サロンの様子 |
前回のウズベキスタンの記事(「日本とユーラシア愛知版」6月号)を読み、 ウズベキスタンに3回旅行した経験と、昨年陶器で有名な田舎 の町、リシタンに5か月弱住んでいた私からも少しお伝えしたいと思いました。また、皆さんは前回の 記事を読んでどう思われたでしょうか。私の知っているウズベキスタンとは違った体験や感想が多く、驚きました。 まず初めに、ウズベキスタンの人たち
は、「男は王様、女は奴隷の国」ってそんなことを思っていると感じたことはありません。少し厳しいところはありますが、今までの習慣、宗教の違いだと思い
ます。それより、昔の日本のように父親がいう事は絶対!みたいな亭主関白なところがあるように思います。でもきっと裏では奥さんの方が強い・・・はず(笑)。医師、看護婦、先生などの職業に就いている女
性も多いです。また、今の若い人たちは経済、法律などを学んで頑張っています。 結婚については基本的にお見合いです。
でも今は、恋愛結婚している人も多くいます。付き合っていて最後はお見合いという形をとることもあります。でもお付き合いしていることは内緒のようです。
タシケントでは公園で恋人同士が散歩する姿もありました。日本に似ているところがあるように感じませんか? 時間や約束については守る人、守らな
い人います。全て…と言うのはちょっと言い過ぎです。私はよく子供たちとアイスクリームを食べに行っていました。約束の時間と場所に来る子は1,2人、遅れてくる子、5,6人、なぜか現地にいる子1,2人、来ない子1,2人くらいです。時間をしっかり守る国って少ない
と思います。のんびりしているので、予定は未定ぐらいの気持ちでいることが一番だと思います。 ウズベクの一番大きな通貨は1000スム紙幣で、日本円で40〜50円くらいです。いつもレストランに行くと、支払う時に何十枚も紙幣を数えて渡していました。そしてレスト
ランの人も確認のためにまた何十枚も数える・・・。いつも見ていて毎回数えるのが大変そう・・・と思っていました。「慣れだよ」とウズベク人に言われまし
たが、ついに昨年5000スム紙幣が発行されました!やっと大きい紙幣ができて便利になりそうで
す。 昨年、小さな子供を連れて世界を旅して
いるご夫婦がいました。道を聞いた人がとても親切にしてくれ、宿まで案内してもらい、さらに小さい子供がいるという事でウズベクの遊園地に招待までしてく
れました。 そんな話を聞いて、私もウズベクの人に
優しく接したいと思いました。住んでみないとわからないことも多く、理解に苦しむこともありますが、是非自分の目で確かめてほしいです。これからどんどん
変化し、だけど変わらない歴史もある、そんなとても素敵な国です。 ******************************************************* 羽根渕さんはウズベキスタンのリシタン
にある「NORIKO学級」で日本語を教えていました。
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